胚移植(ET)の看護マニュアル 2010,08,01
手術室の準備をする 〜9:20
手術台の臀部に当たるところにロールシーツを敷いておく
足台、エコーの準備をする
培養室の準備をする 〜9:20
胚の最終確認を行い、医師とともに移植胚を決定する
移植胚の写真をとっておく
ETカテーテルなどの物品を準備する
9:30に患者が来院するので、優先で外来診察室に案内する
最終排尿時刻を聴く
排尿が来院直前であるとエコーで子宮が見えにくくなることがあるため、移植時間を遅らせることがある
医師による胚移植についての説明の後、患者を手術室へ案内する
ガウン着用し、ショーツ、ズボンなど脱いてもらいます。
手術室にて胚移植 9:50〜
患者氏名を確認して患者に砕石位をとってもらう(ガウン着用されています)
医師を呼ぶ
医師が腟内を生食で洗浄する
エコー係の看護師(技師)と医師が下腹部にエコーをあて子宮と膀胱を描出する
医師がエコーを見ながら外筒挿入またはmock transfer(カテーテル試験挿入)を 行う
外筒挿入またはmock transferが成功したら合図をするので、培養士はETカテー テルに胚をロードする
培養士は患者氏名を確認して医師が外筒にETカテーテルを挿入する
医師がエコーをしながらカテーテルの挿入具合を培養士に指示し胚移植を行う
培養士はカテーテル内に胚が残っていないか確認してから、外筒を抜去確認す る。
プロゲステロン腟坐薬1錠を胚移植直後に挿入する。
胚移植終了後、手術台上で腰部挙上して1時間安静にしてもらう
安静終了後、外来診察室へ患者を誘導する
外来診察室にて ET終了後
医師の説明の後、患者にET後の注意事項を説明し、2週間後の再来を告げ帰宅 させる
OHSSの患者には1週間以内の再来を指示することがある
胚移植のために手術室に準備する物品
手術室 清潔台上に
清潔台用の滅菌シーツ1枚、クスコ氏腟鏡M、セッシ2本、生食用薬杯(大)1個
綿球5個、未滅菌吸水シーツ 1枚、ETカテーテル、 プロゲステロン腟坐薬1錠
室内に 腟洗浄用生食20 mL、塚原鉗子(またはマルチン鉗子)1本